Suica、楽天Edy、nanaco、WAONなどの、残高(残額)や使用履歴の確認を自分で行う方法 – NFC(近距離無線通信)

2016年6月3日

NFC(近距離無線通信)を搭載したスマートフォンや、Nexus7などのタブレットにアプリを入れることで、残高や利用履歴を確認することができます。

EMoneyReader

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アプリを起動して、NFC部分にカードをかざすだけです。

NFCのないiPhone5sやiPadなどでも、Bluetooth接続のカードリーダー(RC-S390)とアプリ(パソリユーティリティ)を使用することで、残高確認ができます。

関連:ソニー 非接触ICカードリーダー/ライターSONY PaSoRi(パソリ) RC-S390

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読み取りはRC-S390が行い、その情報をBluetooth経由でiPhone5sなどに送るのです。

パソコンで残高を確認するには、読み取り機とソフトが必要です。

読み取り機は、USB接続のRC-S380などがあります(Windowsのみ)。

SONY 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi(パソリ) USB対応 RC-S380

ソフトは、無料の電子マネービューワーを使います。

電子マネービューワーは、楽天Edy、Suica、nanaco、WAONに対応しています。

自宅でSuicaの残額が分かれば、チャージすべきかどうかの判断を外出前にできますから、その後の動きにも余裕ができます。

駅に到着後、券売機に向かってチャージするか、チャージしないでそのまま改札に向かうか?
券売機に向かうと、その分、時間が必要なので、早めに駅に着く必要がありますし、券売機が混んでいるかもしれません。
事前に残高を確認していれば、残高が少ない場合は早めに家を出てチャージに備えられますし、残高があればそのまま改札に向かえます。
降りる駅でチャージもできますが、混んでいることもありますから、乗る前にチャージしておきたいものです。

私は、旧機種のRC-S320を持っていますので、それで読み込んでみます。

RC-S320

RC-S320をパソコンのUSB端子に接続し、ドライバーを入れます。

ドライバーは、以下からダウンロードが可能です。

・RC-S320の場合:NFCポートソフトウェア Ver.5.3.6.7
・RC-S380の場合:NFCポートソフトウェア

デバイスマネージャーにRC-S320(FeliCa/PaSoRi)が認識されます。

RC-S320(FeliCa/PaSoRi)

次に、電子マネービューワーをインストールします。

電子マネービューワー

インストールが完了したら、RC-S320(RC-S380)の上に、Suicaカードを置きます。

デスクトップ上にできた「Widget Manager」をダブルクリックして起動します。

Widget Manager

マイウィジェットにある電子マネービューワーをクリックします。

電子マネービューワー

対象の電子マネーで「Suica」を選択します。

Suicaを選択

現時点(2015年2月)では、Suica、楽天Edy、nanaco、WAONが対象カードです。

RC-S320(RC-S380)のランプが点滅し、RC-S320(RC-S380)がSuicaカードを読み取ります。

Suicaを読取中

しばらくすると、残高が表示されます。

残高が表示

その左にある「利用履歴を見る」をクリックすると、

利用履歴を見る

履歴を見ることができます。

利用履歴

但し、どのソフトやアプリ、スマホ、タブレットでもそうですが、表示されるのは直近の一部のみです。

別のSuicaを読み取るには、カードを置いてから、残高を見るをクリックしてください。

別の種類のカード(楽天Edy、nanaco、WAON)を読み取るには「電子マネー切替」をクリックし、種類を選択してください。

電子マネー切替

なお、対象外(下の例では沖縄県のOKICA)のカードを置いても、表示することができません。

OKICAは表示不可

OKICAは表示不可

当然ですが、NFCがない磁気カードなどは読めません。

例えば、ローソンのPontaカードは、NFCがないので読めません。

Pontaカード

NFCを搭載するとその分カード製造コストが上がりますので、搭載していないカードも多いのです。

ローソンで無料配布されているおさいふPontadポイントカード、すき家のCooCa、大半の銀行のキャッシュカードには、NFCがありません。

NFCによる「タッチ」は、パスケースなどに入ったままでも読めるという利点(改札機など)がある一方で、接近した相手に勝手に読まれてしまう危険性があります。

改札機を通る際にパスワードを入力していては大混雑になってしまいますから、そんな確認はできないのです。

上記の方法でSuicaの残高や履歴を確認する際も、パスワードなどは不要であり、他人のSuicaの残高や履歴も読めてしまいます。

タッチは楽ですが、クレジットカードに採用されないのは、そのためでもあります。

が、NFCのタッチ式でない、クレジットカードやキャッシュカードも、以下のような方法で狙われているので、安心できません。

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安全な状況はどこにもないということを、理解しておきましょう。

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で、我らがau WALLETカードですが、

au WALLETカード

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