クレジットカードを積極的に利用したくない→57.9% クレジットカード取引の安心・安全に関する世論調査(内閣府)

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内閣府が発表した「クレジットカード取引の安心・安全に関する世論調査(平成28年7月)」でクレジットカードを積極的に利用したいか→そう思わないが、57.9%となりました。

クレジットカードを積極的に利用したいか

関連:クレジットカード取引の安心・安全に関する世論調査 平成28年7月 (内閣府)

内閣府は1日、クレジットカード利用に関する世論調査の結果を発表した。
「クレジットカードを積極的に利用したいか」との質問に対し、「そう思わない」との回答は57.9%で、「そう思う」39.8%を大きく上回った。
調査は7月下旬、全国の18歳以上の3千人を対象に面接で行い、1815人(60.5%)が回答した。
利用したいと思わない理由(複数回答)は、「不便を感じない」(55.4%)が最も多く、「紛失・盗難により第三者に利用されるおそれがある」(41.3%)、「個人情報などが漏洩し、不正利用される懸念がある」(35.4%)と続いた。
クレジットカードの安全利用のために政府に取り組んでほしいこと(複数回答)では、「不正使用に関する取り締まり強化」(57.4%)が最も多かった。
経産省の担当者は「偽造や不正使用についての報道が増え、不安を持つ人が多い」と分析している。

関連:クレジットカード、「積極利用したくない」57% (朝日)

「クレジットカード」とありますが、類似機能のあるプリペイドカード(au WALLETカードなど)も同じようなものでしょう。

まぁ、積極的に利用したいか?と訊かれれば、多くがそうは思わないと答えるでしょうね。

クレジットカード=危険というイメージがありますから。

しかしこれでも、昔に比べれば低いと思われます。

クレジットカードだけでなく、プリペイドカードやSuicaなどの交通系カードの普及により、カードが身近になっていますから。

Suica(りんかい線)

カード利用のメリット(ポイント還元10%とかw)が大きければ、危険のデメリットを吹き飛ばせるのでしょうが、0.5%とか1%とか、そんな程度ではデメリットの方が大きいか?

落として悪意のある者に拾得された場合の不正利用ですが、カード利用時にサイン(署名)を求められるとしても、署名は裏面にあるので、それを真似れば容易にクリアされてしまいます。

au WALLETカードの裏面

それに、私の経験では、店員はサインを確認する前にカードを返却してくるので、一致の確認もしていません。

本来、サインを書かせ、そのサインとカード裏面のサインを比較してから、カードを返すのが正しい対応方法なのですが。

まぁ、サインが一致しなくても多くの場合はスルーでしょうし、そもそも大半の買い物ではサインすら不要であり、サインによるチェックもありません。

ほとんどの場合、パスワードの入力や身分証の提示もありませんから、クレジットカード自体が脆弱なシステムなのです。

少額でも端末に通してパスワードの入力などとやっていると、不便すぎて誰も使わなくなるでしょう。

次に、カードが手元にあっても、不正利用される危険性です。

店頭での買い物ではカードを提示しますが、ネット通販ではカードを提示せず(できない)、カード情報の入力のみで完結します。

よって、カードが手元にあっても、カード情報が盗まれていれば、不正利用されます。

カード情報を盗むには、読み取りを使う(スキミング)までもなく、スマホでカードを撮影するだけでOKです。

パスワード的なセキュリティーコード(CVV番号)も、カード裏面に書いてあるという脆弱さw

セキュリティーコード(CVV番号)

関連:au WALLET カードの「セキュリティーコード(CVV番号)」の場所と「暗証番号」の設定方法 [au WALLET カード]

パソコンやスマホのパスワードを、付箋に書いて貼ってあるようなものです。

カード裏面の番号と名義は桁が長いのでカメラで撮影、裏面のCVV番号は数桁ですから記憶で情報取得完了!です。

あとは適度なタイミングで、配達の必要がなく(住所提示不要)、メールでコードが送られてくる類の金券を購入すればOK。

スキミング機など必要なく、カンタンなカメラと記憶力があれば誰でもできますから、より危険性が高まっているといえるでしょう。

実際に、コンビニで客のカード情報を撮影し、不正利用していた事件がありました。

関連:[要注意] カード情報を撮影し悪用 – 元コンビニ従業員逮捕 [約120万円の被害]

au WALLETカードも、支払以外での提示(ローソンでのチャージとか)が増えていますから、注意が必要です。

カードが手元にあるので安心してしまいますし、いつ撮影されたのかも分かりませんからね。

残高上限が10万円au WALLETカードは、被害があっても10万円内で収まりますから、クレジットカードよりは安全(というか被害が少なく済む)かもしれませんが、ハードに使うなら、盗難紛失不正利用に対する補償があるクレジットカードを持つべきでしょう。

いずれにしても、au WALLETカードの場合は、サイトやアプリで利用履歴(お買い物履歴照会)が確認できますので、カードを使わなかったとしてもチェックしておきましょう。

使った覚えがないのに引き落とされている場合は、以下まで連絡を。

au WALLET プリペイドカード お問い合わせ窓口
0120-977-964 受付時間:9:00~20:00

この番号は、au WALLETカードの裏面にも書かれてあります。

てか、24時間ではないんかい!

クレジットカードやプリペイドカードを安全にする(本人以外使えないようにする)には、現状ではムリで、指紋認証などの高度な認証システムを導入するしかないと思います。

パスワード入力は面倒でも、指を載せるだけなら我慢の範囲内でしょう。

しかしそうすると、認証システムの行き渡っていないところではカード決済不可となってしまいます。

昔のアナログ電話や電波ラジオのように、古いシステムであるから今も広く容易に使えるのであって、高度にした途端、使えなくなるところが生じ、問題となります。

au WALLETカード

セキュリティーを高めると、使い勝手が悪くなる━パソコンも同じです。

関連:au WALLETカードと合わせて持ちたいクレジットカード [au WALLETカードはプリペイドカードでありクレジットカードではなく、盗難紛失不正利用に対する補償もない]

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