[要注意] カード情報を撮影し悪用 – 元コンビニ従業員逮捕 [約120万円の被害]
アルバイト先のコンビニエンスストアで、客のクレジットカード情報を盗み取り不正利用したとして、男が電子計算機使用詐欺容疑で警視庁に逮捕された。
客から支払時に渡されたカードをひそかにスマートフォンで撮影していたという。
日本クレジット協会(東京都中央区)によると、ごく簡単な手口を含むクレジットカード情報の「盗み取り」による被害は年間約60億円に上るという。
容疑者は2014年9月~12月、当時勤務していた東京都調布市内のコンビニで男性客2人のクレジットカード情報を盗み、その情報を使って電子マネー17万6,000円分をだまし取ったとしている。
警視庁サイバー犯罪対策課によると、容疑を認めており、少なくとも客12人のカード情報を不正利用し、電子マネー50万円分を得たほか、ネットショッピングで70万円を使っていたとみられる。
容疑者は、アルバイト先のレジで客がカードでの支払いやポイント加算を求めると、機器が不調なふりをして時間を稼ぎ、カードの記載情報をスマートフォンで動画撮影するなどしていたという。
関連:詐欺容疑:カード情報を撮影し悪用…元コンビニ従業員逮捕 (毎日新聞)
容疑者は昨年2~9月、調布市内のコンビニに勤務。
会計時に客が目を離した隙に、メモしたりスマートフォンで撮影したりして、クレジットカードの番号や有効期限を入手していた。
これまでに少なくとも12人のカード情報で、電子マネーのチャージやブランドバッグの購入に計約120万円を使ったとみられる。
関連:客のカード情報盗み取って電子マネー購入 容疑の元コンビニ店員逮捕 (産経新聞)
カードを利用しはじめたころに思ったのですが、カードは便利ではあるが、非常に怖いなと。
ネットでカード決済する場合、必要なのはカード番号、名義、有効期限、場合によってはセキュリティーコード(CVV番号)です。
セキュリティーコード(CVV番号)が不要な場合、カード表面の情報だけでカードが使用できてしまいます。
銀行のキャッシュカードのように、暗証番号を聞いてこない。
これは非常に便利なのですが、カードにある情報が全てですので、非常に危険です。
カードそのものが手元になくても、カード「情報」だけで決済できるということです。
今回のように、撮影されるとそれで終わりですし、撮影でなくても、記憶力の非常にいい人がいるかもしれません。
今の時代、カメラはスマホに付いており、誰でも撮影できます。
コンビニレジを監視しているカメラの画質が上がると、そこにもカード情報が記録される危険性があります。
カードを撮影されたのと同時に不正利用されたなら、その日時からその原因に気付くかもしれませんが、不正利用はその後のどこかの時点(犯人の任意)ですからね。
カードを撮影されたのに気付かなければ、不正利用に気付いたとしても、その原因は分からないでしょう。
また、カードの対面使用もカンタンです。
コンビニでau WALLETカードを使って支払う場合、au WALLETカードを出すだけです。
暗証番号を入力したり、身分証を提示する必要もありません。
サインも、金額が小さい場合は不要なことが多いですし、サインが必要であっても、裏面の署名欄に書いてあるので、それを真似ればいいだけですし、同じかどうかを店員さんは細かく見ませんからね。
よく考えると、こんな危険なシステムが普及しているのが不思議なわけで。
カンタンであるがゆえに普及するのでしょうが、あまりにカンタンすぎます。
au WALLETカードの場合は、残高上限10万円ですから、不正利用されても10万円以内に収まりますが、それでもカード停止や再発行など、面倒な処理が必要ですし、気分的にスッキリしません。
au WALLETカードはプリペイドカードでありクレジットカードではないので、一部を除き、補償はありません。
クレジットカードは非常にカンタンすぎるシステムのため、不正利用に対する補償がセットであるべきなのですが、近年、急速に普及しているプリペイドカードやデビットカードは、クレジットカードの便利な面だけが抜き出され、補償が付いてきていないのです。
補償を付けるとなると審査が必要となり、カンタンに持つことができなくなってしまうのですが。
危険だからとカードを使わないと持っている意味がありませんし、店で使うにしても、店員に悪意があるか、すさまじい記憶力があるかは分かりません(笑)ので、どうしようもありません。
いずれにしても、不正利用がないかを、常にチェックすることが重要です。
au WALLETカードの場合は、au WALLETのページやアプリでカード利用明細(現在は「お買い物履歴照会」となっている)をチェックすることです。
au WALLETカードを使っていないからといって、カード利用明細をチェックしないでいると、不正利用に気付きません。
カードを使わなくても、カード利用明細はチェックする必要があるのです。
銀行口座と結びついたデビットカードの場合は、銀行口座の残高を確認しましょう。
キャッシュカードを盗まれた際、暗証番号が分からなければ現金を出せませんが、デビットカードとして使われると、暗証番号は必要ないという…
1回あたり、1日あたりの利用限度額を設定できる場合もありますので、これが必要以上に大きな値となっている場合は、下げておきましょう。
その際、デビット額だけでなく、ATM出金額、振込額も見直しておきましょう。
まぁ、カードをハードに使うなら、プリペイドカードやデビットカードでなはく、補償の付いているクレジットカードにしましょう。
冒頭で書いたように、カードは非常に便利ですが、あまりにカンタンすぎます。
悪意のある人間がどこにいるかは分かりませんので、不正利用されることに備えた(これが補償)、カード利用が重要です。
クレジットカードではOKだが、プリペイドカードやデビットカードは利用できない種類の支払いもあるので、そういう意味でも、クレジットカードを1枚は持っておきたいところです。
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