日本通信 vs ソフトバンク MVNO開拓の戦いとau WALLETカードへの悪しき影響
1ヶ月くらい前の話ですかね。
ドコモ系のMVNOは数多くありますが、ソフトバンク系はまだないようです。
格安SIMが溢れている中、ドコモ系の同じようなSIMを出しても注目されないので、ソフトバンクの回線を使用した格安SIMを出そうとしたのでしょうが…
無料対話アプリのLINEも参入するなど、注目が高まっている格安スマートフォン業界で波乱が起きている。
ソフトバンクから回線を借りて主にソフトバンクのiPhone利用者に格安でサービスを提供しようとした、仮想移動体通信事業者(MVNO)の日本通信が9月29日、申し入れが拒否されたことを不服として協議の再開命令を出すように総務省に申立書を提出したのだ。
ソフトバンクはこれに対して「拒否はしていない」としており、総務省の判断と両社の協議の行方に格安スマホ利用者や業界の注目が集まっている。
関連:格安スマホ業界で波乱 日本通信がソフトバンクとバトル (産経)
大手3キャリアの横並び独占はよくない。
しかし、自前で新規に回線を引くのは大変なので、参入は困難。
そこで、大手キャリアが持っている回線を他社に提供せんかい!(回線提供の申し入れに応じる法的義務がある)と、総務省。
いわゆる格安SIMは、2007年の総務大臣裁定を突破口として、誕生しました。
2006年に当社がドコモに接続を申し入れ、これを拒否されたことから総務省による事業者間紛争の処理手続、総務大臣裁定が指示した両社の協議を経て、ドコモの携帯網を利用した格安SIM市場がひらかれたのです。
日本通信一社から始まり、現在は561社のMVNOが格安SIMを提供することで、携帯料金はほぼ半額になりました。
関連:接続協定に関する命令を総務省に申し立て (日本通信)
日本通信とありますが、「b-mobile」といった方が分かりやすいでしょうか。
私もb-mobileのSIM(SIMの外観はドコモのもの)を買って、SIMフリー端末で使っていたことがあります。
プリペイド式だと通信専用でも月3,000円とかで、今に比べると高額でしたが。
通信が必要な時だけ、買っていたのです。
別途携帯電話での開通作業が必要ですが、期間終了後は(延長処理をしない限り)解約となるSIMです。
分かりやすく書くと、使い捨てのSIMですね。
空港などに売られている外国人向けのSIMも、同じようなものでしょう(だから高い)。
ドコモに続いて、auも回線を提供するようになりました。
mineo(マイネオ)なんかは、ドコモの回線であるDプランと、auの回線であるAプランを両方扱っています。
そこに遅れて登場するのが、ソフトバンクの回線。
で、日本通信がそれを使ったサービスを提供しようと準備していたところ、「条件を付けて拒否してきた」と。
なお、ドコモの親のNTTグループは元々は電電公社であり、守られていたのだからそれを他に提供せんかい!という扱いがいまだにあり、回線卸が先行したのは、そのため?
格安SIMはマニアックな人が使うものであったのが、最近は周知も進んでかつ簡単に導入できるので、高すぎる大手3キャリアから離れて格安SIMに流れる人も多いようで。
関連:携帯各社、ガラケー値下げは"苦肉の策" 格安スマホに危機感「流出無視できない」 (産経)
大手キャリアの同系会社が格安SIMを出していたりします(au>UQモバイル)ので、よく分からない状況でもありますw
格安SIM業者も利用者を増やすのに必死であり、●ヶ月無料!などのキャンペーンを行っています。
そのキャンペーンを求めて、格安SIM業者を渡り歩いている人もいるでしょう。
無料期間が過ぎたら解約し、同様のキャンペーンを行っている格安SIM業者に流れていく…
延々と無料祭?
回線は大手キャリアのものであり品質も似たようなものですからね。
価格、容量と速度だけが重要であり、ラーメン屋とは違って味などありませんし。
格安SIMのどこかが無料キャンペーンを行うと他も追随して行いますから、大手キャリアの横並びと同じことが、格安SIMでも生じています。
関連:OCNモバイルONEが12ヶ月間のデータ増量キャンペーン!mineoに対抗?
格安SIM業者が増えたので、その皆が潤うには高額な大手キャリアからの多数の流出が必要になります。
流出が増えると、大手キャリアの業績は悪化。
そして格安SIMの回線は、大手キャリアの所有であり…
au WALLETカードの魅力がどんどんなくなったり、じぶん銀行のauユーザー優遇(プレミアムバンク for au)が終了したりするのは、auのパワーが減少してきたのが原因かもしれません。
関連:[悲報] なんと!じぶん銀行のプレミアムバンク for auが終了へ!! [サヨナラ(^^)/~~~]
どこかが減ってきた対策としては、他の部分を切り落とすのが容易ですからね。
au WALLETカードの魅力を増しても、それだけの理由でauに留まる人はいない(au WALLETカードの魅力よりも格安SIMへの移行で月額費用を抑えた方がトク)でしょうから、優遇する必要もないのです。
関連:[じぶん銀行] プレミアムバンク for auの終了で消えるau優遇とその特典とは?
大手キャリアに支払われた通話通信費用が各カードの優遇策などに回るので、格安SIMのさらなる普及で大手キャリアへの通話通信費用が減少してくるとなると、後発のプリペイドカードにも明るい未来はないということになる?
また、キャリア間の移動(転出/転入)が以前に比べると格段にラク(裏に総務省)なので、カードを持たせてもスグに意味がなくなってしまいます。
景気の悪い時代であり、延々と延々と延々と延々と延々と給与は上がりませんから、利用者はカネに敏感で、損得で即座に動いてしまいます。
景気の良かった昔なら、「高いけど、まぁ、ええかぁ」ということで、そのまま留まっていたりしたのですがw
ネット通販などでブランドのあるカードが必要だとしても、 ドコモのdカードプリペイドやソフトバンクカードがありますし、
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関連:au WALLETカードとdカードプリペイドの比較(決済,ポイント還元,残高上限,特典など) メリット デメリット
おさいふPonta(JCB)ならキャリア関係なく無料で手に入ります(ローソンでもらうだけw)し、
関連:ローソンで「おさいふPonta」の入手とチャージをしてきた、その方法!2015年11月3日発行開始!
大手銀行すら年会費無料のデビットカード(普通口座直結)を出す時代なので、カードを手にするのに、もはや何かに縛られる必要はありません。
関連:SMBCデビット 三井住友銀行のデビットカード(年会費無料)と入会特典
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関連:[じぶん銀行] じぶんプラス 初回ステージ判定結果のご案内 [メール]