[どんな企業が?] 小売電気事業者の事前登録(第1弾,40社)
一般への電気供給は、一般電気事業者以外が行うことはできないこととなっており、一般電気事業者は北海道電力,東北電力,東京電力,中部電力,北陸電力,関西電力,中国電力,四国電力,九州電力,沖縄電力の10社です。
現時点では、この10社からしか電気を買うことができないのですが、これが2016年4月の電力小売り全面自由化により、小売電気事業者からも買うことができるようになります(メリットは後述)。
経済産業省は8日、電力販売を行う「小売電気事業者」として、東燃ゼネラル石油や昭和シェル石油など40社を登録したと発表した。
2016年4月の電力小売り全面自由化に向けた事業者登録の第1弾。
静岡ガス&パワー(静岡県富士市)、関西電力系の通信会社ケイ・オプティコム(大阪市)、新電力大手のエネット(東京)なども名を連ねた。
小売電気事業者の登録では、経産省の電力取引監視等委員会が、申請企業の苦情処理体制や、反社会的勢力との関係がないことなどを審査する。
今回は40社の審査を終え、全社が登録された。
8月の受け付け開始からこれまでに約80社が申請しており、審査が済めば順次登録される。
また申請は今後も増えるのが確実だ。
関連:電力小売り、40社を登録 – 来春自由化へ第1弾 – 経産省 (時事通信)
40社の内訳は、
・株式会社F-Power
・イーレックス株式会社
・リエスパワー株式会社
・イーレックス販売1号株式会社
・イーレックス販売2号株式会社
・イーレックス販売3号株式会社
・株式会社SEウイングズ
・株式会社イーセル
・株式会社エネット
・日本アルファ電力株式会社
・須賀川瓦斯株式会社
・昭和シェル石油株式会社
・株式会社ケイ・オプティコム
・エネサーブ株式会社
・株式会社サイサン
・ミツウロコグリーンエネルギー株式会社
・株式会社トラスティルグループ
・ネクストパワーやまと株式会社
・日本テクノ株式会社
・中央電力エナジー株式会社
・株式会社Looop
・東燃ゼネラル石油株式会社
・株式会社ナンワエナジー
・静岡ガス&パワー株式会社
・荏原環境プラント株式会社
・東京エコサービス株式会社
・ダイヤモンドパワー株式会社
・出光グリーンパワー株式会社
・プレミアムグリーンパワー株式会社
・株式会社エヌパワー
・株式会社新出光
・中央セントラルガス株式会社
・にちほクラウド電力株式会社
・一般財団法人泉佐野電力
・総合エネルギー株式会社
・株式会社グリーンサークル
・株式会社ウエスト電力
・エクレ株式会社
・北海道瓦斯株式会社
・一般財団法人神奈川県太陽光発電協会
となっています。
関連:小売電気事業者の事前登録を行いました(第一弾) (経産省)
ケイ・オプティコムは関西電力系の通信会社であり、eo光やmineo(マイネオ)を提供しています。
上述したように、2016年4月の電力小売り全面自由化により、小売電気事業者からも電気を買うことができるようになります。
東京に住んでいる人は、東京電力からの購入しか選択肢がなかったのが、小売電気事業者という選択肢が増えるわけですね。
選択の要素は何か?
当然電気の価格(安い方がいい)もありますが、それにはポイント制の導入や通信とのセット割も考えられます。
既存の一般電気事業者(東電や関電等)もそのまま販売を続けますが、何もしなければ後から参入した小売電気事業者に負けてしまいます。
よって、ソフトバンクなどの通信会社と組んでセット割にしたり、Pontaと提携したりする(ポイント制の導入)動きがあるのです。
関連:電気と通信をセットにして割り引くサービスで東電とソフトバンクが合意
電気代は通信代と同様、毎月かかってきますので、これを節約するのは非常に重要です。
既存より月額100円安くても、1年では1,200円もの差が付いてきますからね。
電気は送られればよく、スマホのように速度が速いとか遅いとかありませんからね。
電気代やプラン、セット割、ポイントなどを考慮し、どの会社から電気を買うのがオトクなのかを、よく考える必要が出てきます。
au(KDDI)がどこと組んで何をしてくるか、楽しみにしておきましょう。
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