不正利用時の補償制度が利用規約等に明記されたが…(au PAY,プリペイド,auかんたん決済)
不正利用時の補償制度
au WALLETカード(プリペイド)、au PAY、auかんたん決済の利用規約や特約が改定され、各々の不正利用時の補償制度が明記されました。
関連:au WALLET プリペイドカード特約 第23条(補償)
関連:au PAYサービス利用規約 第14条(補償)
関連:auかんたん決済会員規約 第7条(補償)
該当箇所は長いのでここでは記しませんが、条数を書いおくので、各自確認しておきましょう。
au WALLET クレジットカードはクレジットカードなので補償規約はありますが、au WALLETカード(プリペイド)に関しては、クレジットカードではありませんので、特段の補償規約はありませんでした。
以前は、auスマートパス会員だと、盗難紛失補償が付くというのがありましたが、
関連:「auスマートパス」の「au WALLETプリペイドカード盗難紛失補償」とは?
関連:au WALLETカードの盗難紛失補償は3月31日まで! [auスマートパス会員]
現在はauスマートパスプレミアムの「あんしんサービス」内に、最大100万円分を補償というのがあります。
—–
au WALLET プリペイドカード盗難紛失補償とは?
盗難・紛失などにより不正使用されたau WALLET プリペイドカードの残高を、最大100万円分を補償するというもの。
auスマートパスプレミアム会員またはauスマートパス会員なら事前申し込み不要。
毎年4月1日から翌年3月31日までの1年間に1回補償、1au IDあたり1回まで。
補償条件
電話によるカード停止申告受付あるいは不正使用報告受付時にauスマートパスプレミアム会員またはauスマートパス会員であること。
第三者による不正使用時にauスマートパスプレミアム会員またはauスマートパス会員であること。
但し、補償期間中にauスマートパスプレミアムまたはauスマートパスを退会後に入会した場合は、最新の入会日から申告受付日の間の第三者による不正使用を対象とする。
auスマートパスからauスマートパスプレミアムに変更またはauスマートパスプレミアムからauスマートパスに変更した場合の最新入会日は、auスマートパスまたはauスマートパスプレミアムのどちらか最初に入会した日とする。
補償内容
電話による申告受付日の10日前から申告受付当日を含む11日間に、紛失・盗難起因(カードの偽変造や番号盗用は含まない)の第三者不正使用額を、再発行されたau WALLET プリペイドカードに入金する。
但し、損害保険会社の審査により補償対象外と判断された場合は補償しない。
保険金を支払う場合
au WALLET プリペイドカードが盗取、詐取、横領または紛失した旨の申告をKDDIが受付けた日の10日前から受付けた日を含む11日間(補償期間)に、不正使用された場合。
保険金を支払う額
・保険期間中100万円を限度とし、1回の支払いが限度。
・保険期間中に他人に不正使用された金額とし、利息および手数料相当額は含まない。
保険金を支払わない主な場合
・カードの偽造・変造や番号盗用による不正使用
・被保険者またはこれらの者の法定代理人の故意もしくは重大な過失または法令違反
・被保険者の同居の親族および別居の未婚の子等が自ら行い、または加担した盗難
・カードが被保険者に到達する前に発生した盗難または紛失
・他人に譲渡、貸与または担保差入れされたカードの使用
・カードに記載された有効期限を経過した後に行われた使用
・カードに被保険者自らの署名が行われていない状態で行われた使用
・カードの会員規約違反
・戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱、その他これらに類似の事変または暴動
・地震もしくは噴火またはこれらによる津波
・核燃料物質もしくは核燃料物質によって汚染された物の放射性、爆発性その他の有害な特性またはこれらの特性による事故など
2019年11月5日時点
—–
「カードの偽造・変造や番号盗用による不正使用は補償しない」とありますが、番号盗用(=盗み見)は、カードを目にした誰にでも可能で、実際に被害も発生していますが、
関連:[危険] レジ係がカード情報を記録、通販サイトで悪用! [注意]
関連:[危険] 客のカード情報をメモして不正利用! [高級ステーキ店]
これらは補償されないということです。
「見られたことは証明できない」というのもありますが、補償が薄いような…
au WALLETカード(プリペイド)にあった残高上限10万円は廃止され、100万円までとなっており、
関連:au WALLETカード(プリペイド)の残高上限が10万円から100万円に引き上げられている!
1回/1日あたりの決済額の限度設定もできないので、不正利用されると最悪全額イカれます。
不正利用時の補償制度は、2019年11月5日より、適用開始されます。
改定内容
au WALLETカード(プリペイド)、au PAY、auかんたん決済の利用者が不正利用よる被害に遭った場合、従来は個別対応で補償を実施していましたが、2019年11月5日以降は、被害については原則全額補償されます。
但し、
・KDDIが「第三者により不正に利用された」と判断した場合を補償対象とする。
・利用者や家族などの故意・虚偽または重大な過失、法令違反行為がある等は補償できない場合がある。
・補償に際してはKDDIの審査や所定の手続きが必要となる。
詳しくは、各規約をご確認ください。
不正利用と判断されるか?
最近、アマゾンやAppleを装った偽メールが大量にバラ撒かれおり、不正決済される事案が多発していますが、その場合は補償されない場合があります。
「ニセに気付かないアンタがバ●だろう?」というコトかと思われますが…
アマゾンでは、カード情報が登録可能で、決済毎のセキュリティーコード確認もないので、「アカウントにログイン=不正利用される」となります。
偽メールの存在に気付いている人でも、そのタイミング(カード更新時期等)によっては騙されてしまう場合があるので、充分に注意警戒しましょう。
頻度高く偽メールが届くのは、そのタイミング狙いという面もあろうかと思います。
不正決済でドメイン(住所不要で返品不可)が取得され、そのドメインが新たな偽サイトに利用されるのです。
全てはシステム化されているので、犯人には寝ていてもカネが転がり込んでくる仕組みです。
補償制度が利用規約等に明記され、原則全額補償とはいっても、判断はKDDIが行うので、補償されるかは分かりません。
特にau WALLETカード(プリペイド)は、上述のように1回/1日あたりの決済額の限度設定ができないので、不正利用されると最悪全額イカれます。
そのため、残高上限が10万円から100万円に引き上げられてはいますが、多額の残高を保持するのは安全ではありません。
普段は、日々のコンビニ等での少額決済が数回程度行える残高としておき、高額品を買う場合は、その直前にチャージ(入金)して使う、のが基本です。
高額商品を頻度高くカードで決済する場合は、補償の希薄なプリペイドカードではなく、補償の厚いクレジットカードを持つべきです。
災害と同じで、被害に会う前は何とも思いませんが、被害に遭うと「ああしておけばよかった!こうしておけばよかった!」となるのです。
auスマートパスプレミアム会員の「au WALLET プリペイドカード盗難紛失補償」で備えるのは、何もしないよりはいいのですが、補償されるのは「1年間に1回のみ」ですからね…
カード生活をau WALLETカード(プリペイド)で始めた人も多いとは思いますが、それなりに利用しているなら、もう卒業の時期、安全のためにも、クレジットカードへ移行されることをオススメいたします。
前払いのプリペイドカードは、所詮はクレジットカードの簡易版(審査不要で誰でも持てる)であって、クレジットカードにはなりえませんから…
関連:au WALLETカードと合わせて持ちたいクレジットカード [au WALLETカードはプリペイドカードでありクレジットカードではなく、盗難紛失不正利用に対する補償もない]
関連:カードを持つことの危険性 (情報漏洩,不正利用,ウイルス)
関連:au WALLETカードの盗難紛失補償 – 盗難紛失補償を受けられる条件とは? [2015年3月末までの期間限定]
関連:au WALLETカードの盗難紛失補償は2015年3月31日まで [auスマートパス会員]