KDDI社長「au経済圏広げる」ための新戦略
2014年度、14期連続の増益を達成し、売上高、営業利益ともにNTTドコモを抜き去ったKDDI。
決して偶然ではなく、新たな顧客を獲得し、着実に囲い込んで好業績をたたき出した。
だが、国内市場はスマホの販売が鈍化し、大幅な契約増加は見込みにくい状況にある。
今後の成長戦略をどう描くのか。
2010年12月の社長就任以降、多くの新戦略を打ち出した田中孝司社長に聞いた。
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簡単に言えば、携帯の周辺機器だけではなく、もっと色々なものを売ればいい。
しかし、リアルの領域では、ユーザーが便利に使える仕組みがない。
そこで電子マネーサービスの「auウォレットカード」を、決済手段として投入した。
クレジットカードは本人確認が必要だし飽和状態なので、マスターカードの協力を得て、どこでも使えるプリペイドカードを作った。
また(ユーザーが利用に応じて獲得した)ポイントは、これまでアクセサリー商品の購入や機種変更などにしか使えなかった。
これを、どこでも利用できる仕組みにリニューアルした。
物販サービスも、それに合わせて立ち上げているところだ。
社内では、ウォレットカードのユーザー数を増やし、1契約当たりの収入もさらに伸ばそうと言っている。
通信だけではなく、オンライン、オフラインで市場を広げる。
ユーザーが便利になるように経済圏を育てる、というコンセプトだ。
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