じぶん銀行からも被害!不正送金を狙ったニセ画面やメール、ウイルスに注意!確実なウイルス対策を!

2019年3月2日

ネット専業銀行(じぶん銀行PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)など)は店舗がないため、振込などの取引はネット画面で行います。

ネット専業銀行でなくても、ネットバンキングの機能を提供する銀行は多々あります。

といいますか、ネットバンク機能を提供する銀行が、今や普通です。

ネットバンクが使えると、口座の状況を家にいながら確認できますので、振り込まれたかな?という確認のために銀行へ通帳記帳しに行く必要がなく、非常に便利です。

しかし、ネットで操作できるということは、非常に危険でもあります。

何者かにネットバンクにログインされ、不正に出金(不正口座への送金)されてしまう危険性があります。

カネを盗もうとする者にとっては、ネットバンクを狙うのはラクですよね。

ネット経由なので、ドロボウのように身支度をして盗みに入る面倒さはなく、空調の効いた家でもできます。

プログラムを組めば、パソコンに向かう必要もなく、世界中の銀行を相手にできます。

ウイルスを作成するソフトが出回っているため、プログラムに関する複雑な知識も要りません。

関連:隣人宅のルーター使いウイルス送信、不正送金図った疑い (朝日新聞)

関連:不正送金:他人口座から1600万円 松山の29歳再逮捕 (毎日新聞)

関連:ウイルス使用の不正送金で初検挙 (NHK)

他人はパスワードや乱数表が分からないからログインできないのでは?

と思われますが、辞書にあるような安易なパスワードだと、総あたりで破られます。

また、ニセの銀行の画面でパスワードや乱数表を入力させようとするものがあります。

入力してしまうと、パスワードや乱数表が犯罪者に送られ、その値でログインされてしまいます。

ニセの銀行の画面へ誘導するメールが来ることがあります。

私も受け取ったことがあり、その内容は、乱数表を全て入力させるものでした。

全て入力せよとは書かれていないのですが、繰り返し入力させ、結果として全て入力させるものです。

また、ウイルスに感染することによって、パスワードや乱数表を盗まれてしまうこともあります。

キーボードの入力を記録する(キーロガー)を組み込まれることもありますから、ウイルスに感染してしまうと、いくら複雑なパスワードであっても意味がありません。

関連:じぶん銀行のキャッシュカードの弱点と取り扱いの注意点 [乱数表]

そのため、ウイルス対策をしっかりしましょう。

ウイルス対策ソフトを購入し、確実にアップデートすることです。

2014年4月にサポートの切れたWindowsXPを使用することは止めましょう。

ネットカフェや漫画喫茶にあるような、安全でないパソコンは使用しないことです。

2014年秋の段階で、WindowsXPのパソコンを置いているネットカフェの存在を確認しています。

ネットカフェに、ネットに接続されたパソコンが置いてありますが、

「パソコンやインターネットが正常に作動することを保証しておりません。」

としており、免責事項として「何も保証しない」としています。

つまり、ネットカフェに置かれたパソコンで何かあっても、責任は負ってくれません。

ネットカフェにあるパソコンは、「再起動で初期状態に戻るので安全」という人がいますが、それではウイルス対策ができません(対策しても元に戻ってしまうので)。

そのパソコンでメールをチェックし、添付ファイルを開いた瞬間、ウイルスに感染してしまいます。

その状態で、ネットバンクを利用してしまうと…

なら、自分のスマートフォンなら安全かというと、そうでもありません。

スマートフォンでもネットバンクを利用できますが、アンドロイド端末でも、ウイルス対策ソフトは必要です。

無料のゲームアプリなどに、不正なプログラムが仕掛けられている可能性があるためです。

スマートフォンはパソコンに比べ安全かと思ってしまいますが、スマートフォンもパソコンの一種であり、同等に注意する必要があります。

アンドロイドに対応したウイルス対策ソフトもありますので、導入して確実に保護しましょう。

このネットバンキングでの不正送金の問題は、非常に深刻です。

関連:平成26年上半期のインターネットバンキングに係る不正送金事犯の発生状況について (警察庁)

平成26年(2014年)上半期ですが、被害金融機関は73に上り、じぶん銀行も含まれています。

被害金融機関

銀行側も、警告表示をして注意を促しています。

みずほ銀行
みずほ銀行

三菱東京UFJ銀行
三菱東京UFJ銀行

三井住友銀行
三井住友銀行

じぶん銀行
じぶん銀行

お客さまがパソコンからインターネットバンキングにログインする際に、確認番号(キャッシュカード裏面の乱数表)など、お客さまの取引に必要な情報を入力させようとする不正なポップアップ画面が表示される事例が、国内の銀行において発生しております。
お客さまのパソコンやスマートフォンがウィルスに感染することなどによって、類似の事象がじぶん銀行でも発生する可能性がありますので、十分ご注意ください。
なお、当行ではパソコンやスマートフォンからログインする際に、お取引内容と関係なしに、確認番号をご入力いただくことはありません。
また、いかなる場合であってもキャッシュカード裏面の乱数表の数字を多数(同時に5つ以上)入力するよう指定することはありません。
万一、このような入力を要求する不審な画面が表示された場合には入力せず、ただちにじぶん銀行お客さまセンターまでご連絡ください。

関連:ログインパスワード・キャッシュカードの管理などについて (じぶん銀行)

ジャパンネット銀行では、ログイン後に以下のような警告が表示されるようになりました。

ジャパンネット銀行

関連:Welcome Pageでの不正送金防止のメッセージについて (ジャパンネット銀行)

一番確実なのは、ネットバンクを利用できないようにしてしまうことです。

自分も利用できなくなりますが、誰も利用できなくなるので、不正に利用されることもありません。

ネットバンクを利用しないようにできる銀行がありますので、銀行にご確認ください。

関連:大和ネクスト銀行からお取引カード(認証番号表,乱数表)が届いた! [一部の操作に必要]