au WALLETカードの発行数は1890万枚!その内訳(プリペイド/クレジット)は?
2016年8月2日、KDDIは2016年度の第1四半期決算を発表、そこで社長の田中氏により、au WALLETカードの発行枚数が明らかにされました。
関連:2017年3月期第1四半期決算について (KDDI)
その数は、1Q末(2016年6月末)時点で1890万枚で、その内訳は、
・プリペイドカード:1730万枚
・クレジットカード:160万枚
やはりクレジットカードは苦戦していますね。
2015年の夏に100万枚突破なので、60万枚の増加。
関連:au WALLET クレジットカードの発行枚数が100万枚を突破!
auユーザーという縛りがあるので、一般のクレジットカードの伸びと比較はできませんが…アレですね。
クレジットカードは審査が必要ですし、そこまでして持ちたくないというのがあるのでしょう。
ポイントも、税込200円毎に2ポイントと、au WALLETカードより1ポイント多いだけです。
KDDIとしては、au WALLET クレジットカードを普及、決済させることで、au WALLET決済手数料からの収入を得たいところでしょう。
auの利用料金を他のクレジットカードで決済されると、決済手数料を逃す(KDDIに入らない)ことになるので、これをau WALLET クレジットカードに設定させ、手数料(付加価値ARPA収入)を取り込む。
また、クレジットカードはメインカード化させると決済額が大幅に増えるので、それも狙っているのは、キャンペーンなどからも透けて見えます。
一方の、プリペイドカード。
2015年5月4日時点で累計1,200万件ですから、伸びは相当鈍化しています。
・先行予約開始:2014年5月8日 (経過0日)
・2014年5月30日時点:累計100万件 (経過22日)
・2014年6月15日時点:累計200万件 (経過38日)
・2014年6月30日時点:累計300万件 (経過53日)
・2014年7月27日時点:累計400万件 (経過80日)
・2014年8月27日時点:累計500万件 (経過111日)
・2014年10月20日時点:累計660万件 (経過165日)
・2015年1月12日時点:累計900万件 (経過249日)
・2015年2月24日時点:累計1,000万件 (経過292日)
・2015年5月4日時点:累計1,200万件 (経過361日)
・2016年6月30日(1Q末)時点:累計1,730万件 (経過784日)
新規のauユーザーが急激に増えることはないので、仕方がありません(と言ってはオワリ)。
au WALLETカードはクレジットカードではないので気軽に持てますが、実際に使われている枚数はどれくらい?
還元類の受け口となるので、店員さんに言われて仕方なく持ったものの、全く使っていないというのが相当多いでしょう。
発行当初は、じぶん銀行チャージで5%増額(プレミアムチャージ)など、多くのメリットがありましたが、その後終了、今はメリットがほとんどありません。
au WALLETカードはauユーザーしか持てないので、カード枚数を増やすにはauユーザーを増やす必要がありますが、au WALLETカード目的にドコモやソフトバンクから移行してくる人はほとんどいないでしょう。
auショップでの配布物でauユーザー以外も可!としているのは、「auいーなー」と思わせて誘い込む罠なのです(笑)
しかし実際には、その程度でauに移ってくる人はほとんどいないでしょう。
家族割などをしていると、全員移動は面倒ですからね。
携帯電話やスマホは広まりきっているでしょうから、今後ユーザーが爆発的に増えることはありません。
さて、au WALLETカードが使われると、決済手数料がKDDIに入る(au WALLET決済手数料収入、付加価値ARPA収入に属する)ので、KDDIとしてはカードを使わせる必要があります。
そのためには、チャージ(入金)させる必要があります。
残高があれば、使わざるを得ませんよね。
使われず放置されても、KDDI側は集まった残高(=カネ)を●●できますから、得をすることはあっても、損はありません。
ポイント還元キャンペーン!など謳い、チャージさせようとしているのは、au WALLETカードを使わせるためです。
関連:[じぶん銀行] WALLETポイント還元祭! [新規口座開設者だけでなく既所有者も対象]
au WALLETカードの収支は「まだ赤字のよう」(田中社長)なので、au WALLETカードにチャージして決済し、どんどん使ってください!
既にau WALLETカードを組み込んだ「au経済圏」と係るシステムを構築していますので、しばらく赤字が続いても、au WALLETカードがなくなることはないかと思いますが、赤字の回収見込みが遅れれば、au WALLETカードに対するメリット提供はなくなっていくでしょう。
関連:au WALLETカードと合わせて持ちたいクレジットカード [au WALLETカードはプリペイドカードでありクレジットカードではなく、盗難紛失不正利用に対する補償もない]