マイナンバーカードでポイントを把握し、ポイントにも課税?
ポイントカードが1枚にまとまって便利だね!
これでオサイフもスッキリだよ!
いやいや、こんなキモチワルイこと、ないでしょ。
総務省は各種ポイントカードをマイナンバーカードに一本化できないか、検討を始めることにした。
これは総務省の仕事始め式で高市総務相が指示したもの。
カードを発行している企業や団体を結ぶシステムを立ち上げ、各種ポイントカードや銀行、図書館、商店街などのカードをマイナンバーカードに一本化しようというもので、来年春以降の実現を目指す。
各企業はポイントカードのサービスで利用者の囲い込みを狙っているが、総務省幹部は「磁気カードからICチップ入りカードに移すための莫大(ばくだい)な投資を行わずに済む」と企業側にもメリットがあることを強調している。
関連:総務省 ポイントカード一本化を検討へ (NNN)
「莫大な投資を行わずに済む」とか「企業側にもメリットがある」などというのは表向きで、どこの店で何ポイント得たとかが把握されるだけでなく、ポイントにも課税される可能性があります。
例えば、銀行にお金を預けると、金利により利息が付きます。
が、実際には税金が引かれた後のお金しか残りません。
円定期預金の金利が年0.5%だったとしても、そこから20.315%が税金で引かれ、実際には0.3984%となってしまいます。
0.5%×(100%-20.315%)=0.3984%
関連:[所得税+復興特別所得税+地方税] 普通預金や定期預金の利子にかかる税金の額 [20.315%]
これと同じように、買い物で得たポイントにも課税され、税引き後のポイントしかもらえなくなる可能性があります。
例えば、200円毎に1ポイントとして、1,000円の買い物をした場合、5ポイントがもらえます。
が、2割課税となると、1ポイントは税金で持っていかれ、4ポイントしかもらえなくなります。
# 二重課税の観点から課税はないといっても、取るためなら何でもやる。
預金金利が非常に低く、利息はほとんど付かない昨今。
ポイントも、200円で1ポイントなど、数ポイントを集めてなんとかやりくりしている状況。
そんな状況に於いても、マイナンバーとカネやポイントを結び付け、誰がいくら持っているのかを把握し、カネを奪い取る。
ハナシになりませんな。
「来年春以降の実現を目指す」とあるので、これは非常に危険です。