[楽天 vs au] 楽天が割引利用の新クレジットカードの発行を検討中
楽天は通販サイト、auは通信業者では既になくなっています。
楽天が各種サービスを割引で使える新クレジットカードの発行を検討していることが、分かった。
楽天は金融部門を成長の柱に位置付けており、新カードの発行で平成32年までに2千万人と定めているカード利用者目標の達成に弾みをつけたい考えだ。
他のインターネットや携帯電話の事業者も、さまざまな自社サービスとポイントを提供する独自の「経済圏」を構築して顧客の囲い込みを図っている。
(中略)
楽天カードの穂坂雅之社長は「ポイント特典だけだと限界がある。旅行商品の割引や旅行傷害保険などをイメージしている」と語る。
また、全日空のマイレージがたまる提携クレジットカードのように、他業種との提携カードの発行も視野に入れる。
携帯電話事業者は、総務省が他の携帯会社からの乗り換え客向けの大幅な割引を規制したことやスマートフォンの加入者が頭打ちになっていることもあり、保険や電力など各種サービスや商品をまとめて割引で利用できるポイント戦略にかじを切り始めた。
KDDIの田中孝司社長は、31年3月期までに携帯電話事業以外の取引額を現在の3倍の2兆円まで増やす構想を表明。
「できるだけ画一的にならないように努力していきたい」と述べ、携帯電話ショップを使った各種サービス提供で他の携帯事業者との差別化を進める考えを示す。
関連:楽天、割引き利用の新クレカ発行を検討 各社「経済圏」で囲い込み
<携帯・IT各社のクレジットカードと会員数>
NTTドコモ
dカード:366万人(2016年3月末)
KDDI(au)
au WALLET クレジットカード:140万人(2016年3月末)
ヤフー
Yahoo!JAPAN カード:221万人(2016年3月末)
楽天
楽天カード:1200万人(2015年11月)
会員数は楽天カードが圧倒的です。
au WALLET クレジットカードは、この中では最も少ないようです。
au WALLETカードはプリペイドカードでありクレジットカードではないので、一括(1回)払いのみ、残高上限が10万円までであったり、支払えない種の取引があったりしますが、その条件内であればau WALLETカードでイイという人が多いのでしょう。
au WALLETカードと、KDDI(au)以外のクレジットカード(楽天カードなど)を併用している人も多いかと思います。
au WALLETカードでは決済できない、月額の通信料などは楽天カードで、その他の小額一括決済はau WALLETカードというような感じで。
楽天Edyの使用範囲が非常に広い状態(すき家やマクドナルドでも使用可能)なので、楽天Edy付き楽天カードを持っている人も多いかと。
楽天は通販サイトでauは通信業者ではありますが、通販はアマゾンなどの台頭で、auはドコモやソフトバンク、さらに安価なMVNO(OCNモバイルONEなど)と競合しています。
携帯電話は1人が持つ台数は決まっていますし、固定回線は、普通1箇所に1本で十分です。
もう、伸びしろがないのです。
カード利用に応じて手数料が入る金融業や、自由化された電気、保険など、扱うサービスを広げて(auライフデザイン)いかないと…
楽天も楽天モバイルという格安SIMがあるので通信業でもあり、auにはauショッピングモールという通販サイトがあり、楽天には楽天銀行があり、auにはじぶん銀行があり、電子マネーでは楽天には楽天Edy、auにはau WALLETカードと、互いに似たようなものになってきています。
1回払いきりのサービスは継続的に儲からないので、月額●●円などの支払い続けるサービスが狙いドコロです。
スマホのアプリなども、1回払いきりから月額請求という形に変えているものがありますね。
携帯、固定回線、クレジットカード、ポイント、銀行、ローン、保険、ショッピングサイト、電子マネー、電気…いずれ各社同じモノになってしまうのでは?