世界初の指紋認証センサー内蔵クレジットカードを発表 – MasterCardとZwipeから

WEB通販などでクレジットカードを使用する時に、セキュリティーコード(CVV番号)を求められることがありますが、セキュリティーコード(CVV番号)はカードの裏面に書かれてありますので、カードを盗まれれば何の防御策にもなりません。

セキュリティーコード

これはau WALLETカードデビットカードも同じであり、カード系の弱点でもありました。

また、4桁の暗証番号を設定するカード(au WALLETカードも設定可能)もありますが、誕生日や車のナンバープレートなどから推測される可能性があります。

このように、「本人しか利用できない」というセキュリティーに対する防御が、どうも弱いのです。

本人であることを証明するとなると、今のところ、やはり「指紋」となるでしょう。

クレジットカードに対する指紋の導入は、以下のように進んでいますが、

米MasterCardとノルウェーのZwipeは17日(英国時間)、世界初の指紋認証センサー内蔵クレジットカードを共同で開発したことを発表した。
Zwipeが持つ生体認証技術を用いて、PINコードに代わる指紋認証決済の実現を目指す。

今回、開発発表された指紋認証センサー内蔵クレジットカードは、ノルウェーでの試験運用を経て正式にリリースされる。
カード保有者の指紋データは外部のデータベースに蓄積されることなく、クレジットカード上に直接記録されるため、アクティベーションや決済を簡単に行えるという。

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カードにはユーザーの生体認証データが記録されており、ユーザーはセンサ部分に指を乗せた状態でカードをリーダーにかざしたときだけ決済ができるため、PINを入力する必要がない。
ユーザーのデータは外部のデータベースではなく、カード自体に保存されるため、理論上はより安全だ。

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クレジットカードは広く使えることが条件なので、カードだけではなく、その周辺(読取機やシステムなど)も揃える必要があり、それは技術的に解決できることではありません(莫大な手間がかかる)。

FAX(アナログ通信)と同じように、古い方式であるから広く使えるのですが、少しでも新しくしようとすると全部入れ替えが必要となり(互換性を失う)、使えなくなるエリアが生じてしまいます。

決済は守られなければならない非常に重要なものですが、それがカード番号と署名(サイン)、CVV番号程度でほとんどが通ってしまう現状があります。

不正使用に備える策として、クレジットカードの場合は不正使用に対する補償がありますが、au WALLETカードには補償がありません。

この点が不安であれば、クレジットカードをお持ちになることをオススメします。

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